「香害」についてのアンケートから

皆さまにもお願いをした「香害」についてのアンケートに、20~80歳代以上の方まで81枚の回答が集まりました。郵送やファクシミリでアンケートを寄せてくださった方も多く、ご協力に感謝いたします。
アンケートの結果から、自分のにおいは半数の方が気にならないと答えていますが、他人のにおいは7割近くの方が気になっています。自分の気になるにおいは体臭や口臭が多く、そのためにラベンダーやミント、汗拭きシートや口臭予防の製品などを使っている方がいる一方で、他人の香水や柔軟剤、整髪料、体臭・口臭、タバコなどのにおいが気になることが分かりました。

■香りに関する悩みのある方46%

「香料をかいだとたん、鼻水とくしゃみが止まらなくなった」「虫除けグッズの香りで気分が悪くなるが、使用しないで欲しいとは言えない」「喉の痛み、頭痛、じんましんが出るので、マスクをしなければ体がもたない」などの症状があるとの回答かありました。
40%の方には身の回りに困っている方がいて、「自分の臭いを気にして香りの強い柔軟剤を洗濯に使って以来、体中に湿疹ができた」「人が集まるところに行けず、子どもの運動会にも行けない」「香りの強い洗濯洗剤や家の壁の接着剤の臭いでめまいや頭痛、内臓疾患まで体験した」など、切実な状況があります。

■気になっても困っていると言えない

「気になる香りについて、発生源の人に困っていると言えますか?」という問いには、「いいえ」の回答が8割。体調が悪くなり苦しい状況だったとしても、ほとんどの方が言えないでいることが分かります。化学物質過敏症の人が増えている現代において、過剰な「香り」による「害」が問題になっています。気になるにおいを香りでごまかすのではなく、口や歯、身体を清潔に保つという回答もありました。せめて化学物質の香りに頼らず、天然の香料などを使いすぎないように心掛けたいものです。(小山)

「合成洗剤」と「石けん」と「水」によるカイワレの発芽実験。
 合成洗剤は根が伸びず、ほとんど芽がでない。人体や環境に与える影響も大きい。

記事:こがねっとレポートno.132より。
ご講読されたい方は、ご連絡ください。

 

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