「石けん使おう!シャボン玉月間」に寄せて、市長からのメッセージ

小金井・生活者ネットワークは、暮らしやすいまちづくりを実現するため、「小金井 生活クラブ運動グループ地域協議会」に参加し、6団体でアンケート調査や市への予算要望などを行っています。

その中の1つ「生活クラブ生協まち・小金井」は、石けんポイントチームを中心に、合成界面活性剤や有害物質を含まない「純石けん」の使用を広げる活動を行っています。

小金井市は、「公共施設では合成洗剤を使わず、石けんを使用する」という方針を持っているのをご存知でしょうか。

小金井・生活者ネットワークは石けんポイントチームと協力して、公共施設での石けん使用を調査し、市の方針を点検しています。2007年作成の環境行動指針には、市民や事業者に向けても「洗剤は極力石けんを使用するとともに、合成洗剤は必要以上に使わないように努める」と明記されています。

また、2007年に行った市内公共施設の石けん調査で、市が設置した「台所用液体石けん」以外に、外部から持ち込まれた「合成洗剤」が多く目に留まった状況から、2008年の議会で、すべての公共施設に「合成洗剤を持ち込まないで」ポスターの掲示を要望し、「掲示する」との答弁を引き出しました。その後、環境政策課と市民協働で作った「かえるポスター」を、石けん調査を兼ねて、全公共施設に掲示することができました。

 

「生活クラブ生協まち・小金井」は、毎年7月のシャボン玉月間に向けて、今年も市長にメッセージをお願いしました。その当日、「小金井 生活クラブ運動グループ地域協議会」のメンバーも同行し、直接、市長と石けん使用について意見交換などを行いました。小金井ネットからも、林とも子議員と環境部会のメンバーが参加しています。

稲葉市長からメッセージをいただきましたので、紹介します。

 「シャボン玉月間」によせて  / 小金井市長 稲葉 孝彦

小金井市には、地下水が湧き出る国分寺崖線(はけ)が東西に延びており、湧水に親しみを持つ多くの市民が住んでいます。このような中で、地下水の保全を願う市民の努力により、小金井市の雨水浸透ますは、世界的に見ても高い設置率になっています。

一方、近年都市化による地表の被覆や地下水脈の分断、汚染等が進み、地下水及び湧水への影響も少なからず考えられます。

自らの暮らしの中で水循環の保全をめざす、貴会の取り組みに深い敬意を表すとともに、「せっけん運動」の輪が、環境保全意識の高揚とともに、ますます広がっていくことを、心より祈念しております。