沖縄だけの問題にしない!

米軍基地建設の土砂投入、住民投票の不参加

2018年12月6日小金井市議会は、「辺野古新基地建設中止と、普天間基地代替施設問題に国民的議論を求める」意見書を可決しました。これは辺野古新基地建設の阻止に向けた取り組みの「新しい提案」に基づいたもので、意見書の可決は全国初。米軍普天間基地の県外・国外移転を国民全体で議論し、新基地を必要とするならば「当事者意識を持ち」決定することを国と国会へ求めました。

しかし政府は、その直後の12月14日、辺野古の海に土砂の投入を開始。沖縄県の玉城知事が、岩屋毅防衛相に工事の中止を求めたものの、「辺野古が唯一の解決策」とする政府は埋め立てを強行。同年9月の沖縄知事選では、8万票もの大差をつけて辺野古新基地建設反対をかかげる玉城デニー氏が当選し、19年2月24日に住民投票が予定されているにも関わらず、沖縄の民意やプロセスを、またもや完全に無視した建設強行です。

これには海外からも批判が高まり、沖縄にルーツがあるアメリカ在住の男性が、辺野古沖の埋め立て中止をアメリカのホワイトハウスに求める署名活動を開始。内外の著名人もこれを支持し、集まった署名は1か月で20万筆を超えました。

権利侵害の「沖縄県民投票」つぶし

一方、沖縄、うるま、宜野湾、宮古島、石垣の5市長が、辺野古の埋め立てへの賛否を問う県民投票へ不参加を表明。同じ沖縄県民なのに、市長の判断で住民の選挙権を奪う行為は憲法違反です。5市長に対し、宜野湾市出身の若者が投票参加を求めて、ハンガーストライキを開始しました。県民の自治権・投票権、そして安寧な暮らしを奪う重大な権利侵害です。

この様な民主主義を否定する行為は、沖縄だけの問題ではありません。どこの自治体でも起こり得る、住民の自治権の問題でもあります。これらの問題をきっかけに広く平和や人権など語り合う場を作ろうと、4月14日(日曜)17時~19時、陳情提出者と辺野古トークの会も企画中。どなたでもご参加ください。(田頭祐子)※詳細は小金井ネット平和部会へ。

201901号スキップ 宮古島上映会(確定)のサムネイル

小金井・生活者ネット 平和部会では、沖縄に関する上映会や平和について語り合う場を継続して企画している。

  • こがねっとレポートno.132(2019年1月24日発行)より
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