西岡市長、専決処分の不承認で辞職

9月29日に西岡市長が保育園を廃止する条例を専決処分(議会の議決を経ずに、市長の権限で決める)しました。
専決された条例は、来年4月から順次3つの保育園を廃園とするものです。条例施行期日を2023年4月1日と定めており、2022年10月初旬に発行する保育所案内に廃園計画を掲載するためには、9月議会で議決を得る必要があると説明しています。しかし、これはあくまでも行政の都合であり、法律上定めなければならない「期限」ではなく、緊急性もありません。

条例を審査していた厚生文教委員会では、公立保育園の廃園について専門家の意見を聴きたいと、参考人招致をするために継続審査にして準備を進めているところでした。それにも関わらず専決処分をしたことは議会軽視であり、認めることはできません。
全員協議会が9月30日、10月3日・4日と3日間にわたって開催されて質疑が行われ、7日(金)の本会議でこの専決処分を承認するかどうかが諮られました。結果は、反対20、賛成2(村山市議、斎藤市議)で、不承認に。これを受けて西岡市長は辞職を申し出、10月14日付で退職することが本会議で了承されました。

3年前の市長選挙では、はけを分断する都市計画道路に反対する西岡さんを応援しました。政策的に一致しない点があっても、自民党市政に戻させない、都市計画道路は造らず環境を大事にした政策を進めることができるという判断でした。
しかし、審議中の条例を専決処分するという民主主義の根幹に関わる暴挙は、大事な議会の議論の場をないがしろにするものでとても受け入れられません。

突然の市長辞職により、11月には市長選挙が行われることになります。西岡さんは立候補しないと報道されていますが、情報公開と市民との対話を大事にした市長の誕生を望みます。
はけや野川を分断する都市計画道路は造らせない、環境・福祉を優先したまちに、そして、子どもの権利に関する条例を活かした子育ち日本一の小金井市にしたいですね。

 

◆2019年11月発行のこがねっとレポート135号の1面