2014年度予算 ごみ処理施設、待機児童の行方は?

●レポートno.112から、2面に掲載の記事です。
 小金井・生活者ネットワークの機関紙「こがねっとレポート」ができました。見たことがないという方、是非、読んでみたいという方は、ご連絡ください。


■ 2014年度予算 ごみ処理施設、待機児童の行方は?

 当初予算審査でも、待機児童対策は最大の争点でした。この予算には「新ごみ処理施設建設」のための環境評価予算が含まれ、4月には3市による「一部事務組合」設立準備も始まります。これは小金井市にとっては非常に大事な予算。しかしその1点で、年間の税金の使途全てに目をつむるわけにはいきません。生活者ネットワークは、危機感を欠く待機児童対策を主な理由に当初予算に反対しました。

市には「保育計画」がなかった!

 昨年4月の待機児童数は188人。それが10月では237人にまで増え、この3月の「保育園に入れない率」は63.6%、都全体でも最悪です。昨秋の予算編成時には、この数字は予測できたはず。更に昨年の、保育所開設の事業者からの問い合わせは16件。しかし市は「保育計画」がないことを理由に断っていたことも判明。何とも理解に苦しみます。

子どもの権利の視点を!

 市は待機児緊急プランを作ると答弁。田頭も提案した国家公務員住宅をはじめ空き家、空き店舗の活用を検討し始めました。保育ママが場所を借りてグループ保育を行う場合は、都の家賃補助もあります。当面はこのような制度を活用しながら、静岡市のように待機児童だけを預かる「待機児園」も検討すべきです。しかし大人の都合のみを最優先させていないか、子どもの育ちの視点でもチェックが必要です。(田頭)