野川の水辺環境調査

野川調査の様子。何を見つけた?

小金井・生活者ネットワーク他5団体(生活クラブ生協まち小金井・はぁとぽっと・ほっとわぁく・土ようのたまり場・NPO ACTたま居宅)による小金井地域協議会では2006年から毎年夏に水辺の環境調査を続けています。野川の水質のパックテストや調査ポイントの生き物や植生も調べています。今年は、7月4日に行いました。

 *調査の様子は、こちら(クリックしてね)の林とも子のHPも併せてご覧ください。

クレソン、見つけた! 田頭ゆう子議員「おいしいよ~」

タイワンシジミ、見つけた! 林とも子議員「日本のシジミは、いないのかな?」

 

パックテストの水質調査結果を一覧にしてみました。

06~08水辺調査集計

09~13水辺調査集計

 

 

表中の水質調査項目のめやすは下記の通りです。市民が自主的に測定した数値です。専門家によるものではありませんが、参考にしていただければと思います。また、小金井市でも毎年「水質監視測定及び湧水調査報告書平成23年度版」を公表しています。

https://www.city.koganei.lg.jp/kakuka/kankyoubu/kankyouseisakuka/siryou/suishitsu.files/H23houkokusyo.pdf

平成24年度版はふらりねっとにもありますので、お問い合わせください。

  

□■□ 水質測定項目からわかること □■□

COD

1ppm以下

きれいな渓流。ヤマメ等がすむ。

2~10ppm以下

河川の下流の水

3ppm以下

サケ、アユがすめる

5ppm以下

比較的汚染に強いフナ等がすむ

10ppm以上

下水、汚水

アンモニウム態窒素

0.05ppm

河川の下流の水、湧き水

0.1~0.4ppm

雨水

0.1~5ppm

河川の下流の水

5ppm以上

下水、汚水

亜硝酸態窒素

0.0018~0.03ppm

河川の上流の水

0.09ppm以上

河川の下流の水

硝酸態窒素

0.2~0.4ppm

雨水

0.2~1.0ppm

河川の上流の水

0.2~6ppm

河川の下流の水、湧き水

リン酸態リン

0.05ppm以下

雨水、河川の上流の水

0.1~1.0ppm

河川の下流の水

 

化学的酸素要求量・・・ 水中にある物質(主に有機物)が酸化剤によって酸化や分解されるときに消費される酸素量のこと(特定の物質を指すものではない)。 CODの測定値(mg/l)が高い(5~10mg/l)と、生活排水や工場排水などの汚水が混入している可能性が高く、水中の酸素が不足して魚などが棲息できず、自然浄化作用も止まってしまう。
 

アンモニウム態窒素(NH₄―N)・・・アンモニア、アンモニウム塩、アンモニウムイオン等を構成する窒素。
 家庭からの雑排水や、し尿などに多く含まれている。

亜硝酸態窒素(NO₂-N)・・・亜硝酸イオン(NO2-)および亜硝酸性窒素(NO2-N)の濃度(mg/l)、すなわち亜硝酸態の窒素成分を指す。
 窒素イオンは植物の生育に必要な要素で、生物の分解(死骸)により供給される(有機態窒素)が、肥料・工場排水・生活排水にも多く含まれている。水の中に入った窒素化合物は腐敗菌によって分解され、アンモニア性窒素となり、さらに分解が進むにつれ亜硝酸性窒素、硝酸性窒素となっていく。
 亜硝酸は酸素が多い水の中では硝酸となり、酸素の少ないときにはアンモニアとなる。亜硝酸が硝酸に変化するときには水中の酸素が多量に使われて水は酸欠状態になる。また亜硝酸そのものに魚毒性がある。
 また、「富栄養化」などを引き起こす栄養塩の一種が窒素イオンで、窒素イオンを測定すると水の汚れ具合がわかる。窒素イオンが増加すると植物プランクトンや藻類の異常発生などを引き起こし、環境に大きな影響を与える。

硝酸態窒素(NO₃-N)・・・硝酸イオンの測定で、同時に硝酸性窒素の値も測定できる。
 窒素イオンは植物の生育に必要な要素で、生物の分解(死骸)により供給される(有機態窒素)が、肥料・工場排水・生活排水にも多く含まれている。水の中に入った窒素化合物は腐敗菌によって分解され、アンモニア性窒素となり、さらに分解が進むにつれ亜硝酸性窒素、硝酸性窒素となっていく。
 亜硝酸は酸素が多い水の中では硝酸となり、酸素の少ないときにはアンモニアとなる。亜硝酸が硝酸に変化するときには水中の酸素が多量に使われて水は酸欠状態になる。
 また、「富栄養化」などを引き起こす栄養塩の一種が窒素イオンで、窒素イオンを測定すると水の汚れ具合がわかる。窒素イオンが増加すると植物プランクトンや藻類の異常発生などを引き起こし、環境に大きな影響を与える。

りん酸態りん(PO₄-P)・・・水の中に含まれるリン成分のこと。リン酸イオンは植物の生育に必要な要素で、生物の分解(死骸)により供給されるが、肥料・工場排水・生活排水(合成洗剤など)にも多く含まれている。「富栄養化」などを引き起こす栄養塩の一種がリン酸イオンで、リン酸イオンを測定すると水の汚れ具合がわかる。リン酸イオンは、一般的には水中には微量にしか存在していない。リン酸イオン値が高いと、生物の分解や生活排水の流入が多いことを示す。リン酸イオンが増加すると植物プランクトンや藻類の異常発生などを引き起こし、環境に大きな影響を与える。
 リンは水の中では、リン酸イオン(PO4 3-)や有機リンで存在している。