憲法改定を許さない!

危機感を募らせた市民は、新たな連携へと動き出した
[こがねっとレポート no.109から]

小金井市内初の、市民による改憲反対パレードが!

 7月21日の参院選で自民党は圧勝した。安部首相は憲法96条を変え、発議要件を衆参両議員の3分の2から過半数へとハードルを下げることを参院選で公約している。首相主導による憲法改定の動きがさらに強まりそうだ。

 一方、参院選に先立つ6月29日の土曜日、憲法96条改定に反対する市民パレードが市内で初めて開催された。
 主催したのは、自民党などの動きに危機感を募らせた市民たちが急きょつくった「96条を変えさせない市民の集い」。市内在住の大学教授ら有識者のほか、詩人、医師、弁護士、牧師ら様々な市民が結集した。小金井・生活者ネットワークの会員3人も呼びかけ人として名前を連ねた。

 パレードには生活者ネット平和部会メンバーを含む約120人が参加。替え歌を歌い、「96条を守ろう!」と声を上げたりして武蔵小金井駅周辺を1時間にわたって歩き、週末の買い物客や親子連れに改定阻止をアピールした。

96条を変えさせない市民パレードの様子

小金井・生活者ネット平和部会のメンバーも参加しました。右は林とも子市議。

  広がる改憲草案への危惧

 小金井市内では7月14日に「憲法伝道師」の伊藤真・弁護士の講演DVDを見て、憲法問題について語り合う集会が行われたほか、18日夕には武蔵小金井駅南口で「市民の集い」や賛同する市民グループによる一斉街頭署名キャンペーンが行われた。

 これまで憲法問題にさほど関心を持たなかった市民たちの間にも、自民党の憲法改正草案への危惧が広がりつつある。草案では「国防義務」「公益と公の秩序の尊重義務」「家族助け合い義務」といった10の新しい義務を国民に課しているためだ。

 「市民の集い」では7月30日には96条改定阻止の動きを広く、粘り強く展開しようと、様々な市民団体・グループが参加する会合を予定している。生活者ネットは、今後も市民と共に取組みます。