私たちの暮らしは送電線や家庭電化製品、携帯電話など多くの電磁波に囲まれています。2007年、WHO(世界保健機構)は3〜4ミリガウスで小児白血病が約2倍に増加するという疫学調査結果を支持しました。しかし、日本の法規制はヨーロッパに比べ遅れています。
今回はガウスネット・電磁波問題全国ネットワークの代表である懸樋哲夫さんを講師にお招きして、電磁波の健康に与える影響を知り、暮らしの中でできるだけ電磁波暴露(浴びる事)を回避できる方法を考えます。
また病院や保育園、学校、職場など大勢の人が長時間働いたり、居住する環境では、個人の回避策にも限界があります。実態調査も含め、国の対応策や、今後の法的な整備の可能性を探ります。
この学習会に先立って、小金井・生活者ネットワーク・環境部会のメンバーの企画で、電磁波測定器を使って、電磁波の値の測定調査を実施中です。
対象は家庭内の家電製品約27品目(テレビからエアコン、IH調理器など)をミリガウスの単位で測っています。
また連雀通りの電線地中化の近辺や踏切付近など気になる地域の測定調査も行っています。
参加メンバーは8名、ほぼ全員から調査の結果が事務局に送られてきました。値をまとめている段階で、私たちがどんなに多くの電磁波に囲まれた生活をしているのかが数値の上で改めて確認されてきました。さて回避策はあるのか。
調査から、見えてきたことは、テレビやレンジなど多くの電化製品は使用中、人との距離と値の大きさとは反比例すること。つまり近づくほどその値は増加し、逆に離れれば激減することが数値から見えてきました。
また機種や製造年月日によっても違いがあり、電化製品の購入時に選択肢に入れてもいいと考えるようになりました。
この測定器は携帯の電磁波を測ることは出来ません。小学生時代から携帯を使わざるを得ない社会にいる子どもたち。
当日幼い子どもたちの体に与える影響については講師である懸樋さんにお話を伺う予定です。ぜひご参加ください。