【6月議会報告】 憲法96条改定に反対する意見書が1票差で否決に!

 生活者ネットと共産党が共同で提案した「憲法第96条改定に反対し、改定しないことを求める意見書」は1票差で否決されました。
 
賛否は以下の通りです。 ※会派名は略称で表記しました。

賛成:ネット2、共産4、民主2、自治1、市民会議1、こがおも1、計11
反対:自民5、公明4、みんな1(退席1)、改革2(含む議長)計12

 この憲法第96条の改定には、憲法第9条を変えるべきと主張する憲法学者からも強い反対の声が上がっています。憲法は、基本的人権を守るために、主権者である国民が国家権力を縛るという考え方にたっています。しかし憲法改正を通常の法律と同じ「過半数」で発議できるようにしたら、政権を握った権力者の都合のよいように、変えることができてしまいます。これは絶対に避けなければなりません。諸外国の例を見ても、ほとんどの国は法律制定よりも厳しいハードルを設けているのです。

小金井市議会では、最終日の本会議で採決しました。なんと賛否同数となり(渡辺大三議員は退席)、議長採決へ。篠原議長の反対で不採択になりました。

公明党は参院選公約でこの問題について「通常の法律の制定と比べて、より厳格な改正手続を備えた“硬性憲法”の性格を維持すべきであると考えます。」と述べているのに、今回の意見書では反対に回り、採択への大きな壁となりました。その理由がよく分かりません。(市議会議員 田頭祐子)/こがねっとレポートno.109から