野川の川辺の環境調査

放射能測定も行った

6月25日、小金井・生活クラブ運動グループ地域協議会(小金井・生活者ネット他5団体が所属)は市内を流れる野川の環境調査を行いました。定点観測は今年で7年目を迎えます。貫井神社境内の湧水ポイントを起点に、5箇所の川辺で水質調査と生き物や植生を観察しました。

 今年は6月に入っても肌寒い日が続き、当日も川辺周辺の気温は18度という低さ。豊富な水量と速い流れが今年の特徴です。

例年観測されるトンボやモンシロチョウの姿はなく、昨年群生した「オオブタクサ」に代わり、イネ科の草類が巾を利かせています。また日本古来の在来種である「ネジバナ」の花が、緑一色の川辺にピンクの彩りを添えていました。

7月2日の野川流域連絡会主催の野川の通信簿ではヤゴ(トンボの幼虫)が水中でたくさん観察されたと聞いてほっとしました。気温が上がれば、トンボが水面を乱舞する光景が再び見られるでしょう。野川の自然は気候変動にもしたたかに対応しながら生きているのです。

水質調査では、硝酸態窒素が例年より高い値となりましたが、汚染の指標となるアンモニア体窒素など4項目は低い数値を示していました。また、放射能測定器を使って、子どもの遊び場となる川岸近くの草むら3ヶ所のセシウムを測定し、市の安全基準より低い0.08から0.07マイクロシーベルトを確認できました。来年も、安心して野川で遊ぶ子どもたちの顔が見たい。調査は続けていきます。