ごみを出さない暮らしを進めよ!

コストのかかる肥料化事業

小金井市は、7月22日から8月27日まで、市内の10校の小中学校で、校内にある生ごみ処理機に、家庭の生ごみを投入する事業を行っています。事業を始めた10年前は、発酵して完熟堆肥ができ、そのまま学校の花壇にも使っていたのです。しかし、リース契約更新に伴い熱風乾燥型に切り換わり、電気代は4倍以上かかるようになりました。今年から、学校の光熱費への負担軽減のため、電気のスイッチは週2回と限定されています。

夏休み以外の通常の期間は、学校給食の残渣が処理され、できた乾燥物はリサイクルセンター内にある生ごみの肥料化工場に運ばれます。学校での光熱費に加え、さらに委託費を含め1トンあたり29万円掛かっているとのこと。ここで処理しきれないものは、茨城の委託業者まで宅配便を使って運び、そこで肥料化して小金井まで送り返しています。

●微生物の力で生ごみ処理を
生ごみの8割は水分。水切りの周知徹底と食教育はキーワードです。食べ残しを少なくするための料理教室も、市民と協働で講座を作るなど、発生抑制の視点で、生ごみ減量を進めることが重要です。どうしても出るごみ処理は、微生物による消滅型か発酵型にするべきです。たくさんの電気を使い、CO2を排出しながら生ごみを「乾燥」し搬送することは、地球温暖化対策にも逆行します。できるだけ、ごみを出さないまちを目指すために、まず、なるべくごみを出さない暮らしが促進されるような政策を優先すべきです。