10月26日、農業ジャーナリストの榊田みどりさんをお迎えして、「「食」の不安を徹底解決!」と題して学習会を開催しました。
食はいのちの源。
このところ、身近な食料品の値段が上がったり、店から急になくなったり、偽装や事故米、メラミン混入事件など・・・。食の「不安」は募るばかり。食べ物をめぐる「仕組み」をきちんと知って、次世代に「食」と「農」を手渡していける希望をもちたい!。
食料自給率が激減した背景には
1960年には79%だった日本の食料自給率が激減した背景には、加工品や外食産業への依存の急激な拡大があると言います。特に90年代、「価格破壊」による価格引き下げのため、輸入食材を激増。そんな中で食品産業は競争に明け暮れ、某コンビニでは食材より「チャンス」をロスしないために、廃棄を月30万円以上出すのが前提、という話には唖然としてしまいました。
自分の目で選ぶ事が意思表示なのだ
しかし、これは「お客様重視」「消費者ニーズ」の大合唱の中で進んで来たことなのだ、と榊田さんは強調します。相次ぐ偽装事件の裏側には、グローバル化の中で「賞味期限」という曖昧な基準が導入され、まだ食べられる食品が大量に廃棄されている現実もあります。私たちは社会の繋がりの中で暮らし、食べていかざるをえませんが、自分たちの暮らしを他人任せにしないこと、私たちは何を選ぶか(何を選ばないか)ということが、「食」と「農」の未来を変えていくための「日々の意思表示」としてとても大事なことなんだと実感しました。
質問の時間では、小金井の野菜を使った加工品作りの取り組みの紹介や、遺伝子組み換え作物の拡大への不安などが出され、参加者の関心の高さを感じました。