新庁舎・新福祉会館の新しい機能とは・・・レポート134号から

敷地内の施設配置は決まったけど

新庁舎・新福祉会館が複合化され、建物の配置がようやく決まりました。
庁舎と福祉会館を南向きに横並びにする案と、庁舎を南側、福祉会館を東側にL字に配置する案がありました。採用された基本設計事業者案は、二つの建物をL字配置にするが、一部を重ね合わせて、福祉会館も短い面は南に向く提案です。この形を基に、耐震構造か免震か、駐車場は地上なのか、地下なのか、庁舎と福祉会館にどのような機能が、どれだけの広さで入るのか、など具体的な形を今後決めます。

防災拠点、災害時の避難所にもなる庁舎を

外回りについて、サッカーもできる大きな広場も残すべきとの声もあります。その場合、殆どの駐車場は地下となり、工期や財政計画への影響など、具体的な数字での点検が必要です。
青梅市庁舎は主な駐車場は地上ですが、災害時には市民の避難所となりテントも建てられる想定の緑化駐車場となっています。環境配慮、災害時の拠点としての庁舎の考え方は重要です。

バリアフリーや合理的配慮の観点で

敷地は緑大通りから東側に長く伸びます。敷地内にはココバスが通ることも予想され、タクシーの乗降場所も必要となるでしょう。高齢者・障がい者の駐車スペースはどの位置になるのか、地下駐車場の方が雨に濡れずふさわしいのか、車イスで降りても雨に濡れずに建物に入れる屋根付きテラスの近くが良いのかなど、今後は当事者の意見を聞く場が必用です。福祉会館には子育て広場も入るので、ベビーカーでも安心して移動できる緑の並木道が欲しいですね。

公民館本館を新庁舎に置こう

市は、新福祉会館にはこれまであった公民館は入れない考えです。元本町分館に仮移転している現在の公民館本館から職員を全員引き上げて、庁舎内の生涯学習課で執務させる方針です。そして必要な時には、新福祉会館の多目的室での公民館講座に出向くと説明。しかしそれではこれまで培ってきた市民と公民館職員の協働による、多様な学びや仲間作りの事業が保障されません。
公民館学習室などの利用には、団体登録が必要です。営利目的や宗教、政治利用は出来ません。より多くの市民が利用できるための多目的室と説明していますが、それは間違いなく有料化を意味します。
公民館運営審議会では、新福祉会館に置けないなら、職員のいる新庁舎内に公民館学習室などを設置して、市民協働で学習保証をすべきとの議論を行っています。公民館が独立した学習機関である重要性を、最もよく知る公運審の議論は尊重すべきです。(田頭ゆう子)