《市民電力》が動きだした

エネルギーの地産地消を  =こがねっとレポートno.110から=

 「3・11」をきっかけに、東京電力に頼らず、「自分たちの電気エネルギーは自分たちの手で」という取り組みが、東京でも広がりつつあります。小金井市では9月14日に環境楽習館(旧・雨デモ風デモハウス)で「市民電力をたちあげるために」と題する学習会が開かれました。

「こだいらソーラー」がスタート

学習会「市民電力をたちあげるために」の様子

 小金井の市民たちにとりわけ刺激を与えているのは、北隣の小平市で今年から市民発電が始まっているからです。学習会では、小平で市民発電所を始めて開設したNPO法人「こだいらソーラー」の都甲公子理事長が講師となり、「こだいらソーラー」ができるまでの経緯▽固定価格買い取り制度など、太陽光発電をめぐる情勢の動向▽これから市民発電を広げていくための課題など、多岐にわたるお話をうかがいました。

講師の都甲公子さん

 

 「こだいらソーラー」が立ち上がった経緯は――。3・11によって現在の一極集中的なエネルギーシステムの転換が必要であることを多くの市民が痛感。エネルギーシフトの大切さに目覚めた市民が集い、地域社会に根差した再生可能エネルギー(自然エネルギー)によって地域のエネルギーの自給自足を少しでも実現しようと立ち上げたそうです。

三鷹や武蔵野でも

 学習会には田頭ゆう子市議、林とも子市議のほか、杉本早苗環境部会長ら小金井・生活者ネットワークの会員が多く参加。活発に意見を交わしました。

 すでに都内では「こだいらソーラー」のほか、生活クラブ運動から生まれたエコメッセ、多摩電力などが市民発電を始めています。
 そして今、小金井市の近隣では、武蔵野市で「む~ソーラー」、三鷹市で「みたか市民発電」が立ち上がろうとしています。

 小金井・生活者ネットの会員たちも、エネルギーの地産地消を少しでも実現するため、小金井での取り組みを後押ししようと活動しています。(環境部会 佐藤)