最近、受験競争の過熱に加え、安全性に偏った大人社会が子どもたちから自由に遊ぶ場所や時間、さらに仲間を奪っています。自由な遊び場こそ子どもに生きる力を与えると、市民ボランティアによる「小金井にプレーパークをつくる会」が5年前に発足。現在、都立公園内のくじら山原っぱを中心に毎週金曜日には泥んこや木登り、焚き火、基地作りなどの遊び場を開いています。
しかし活動を継続するには、常駐する見守り役のプレーリーダーの存在や、子どもたちが日常的に活動できる居場所が必要です。またプレーリーダーへの報酬や用具の購入などかかる経費の負担が年々増え、助成金を工面しながらのボランティアには限界があります。
12月都議会で生活者ネットの山口議員は、活動を支えている親やボランティアの負担を軽減するための支援を求めました。都は積極的な場所の提供をはじめ、今後は自治体との橋渡しの役割を担って、公園管理者として可能な支援を行っていくと答えています。
NPO団体への運営委託化や、拠点の常設化は地元自治体が担う重要な役割です。すでに国分寺市は遊び場を常設し、市民によるNPO団体に運営を委託しています。今後小金井ネットは小金井市が都と連携して本気で取り組むことを要望していきます。(杉本早苗)
※写真は武蔵野公園のくじら山で木登りを楽しむ親子。「小金井にプレーパークをつくる会」は定例でくじら山下原っぱに自由な遊び場をつくっている。