「合成洗剤は持ち込まないで」のポスターに注目!

レポート「こがねい」 No.96 から

 「合成洗剤は持ち込まないで」とかかれたポスターを公共施設で見かけたことはありませんか。実はこのポスターは小金井・生活者ネットワークが市民に呼びかけ、小金井市と協働で作ったものです。

 合成洗剤は河川や海を汚染するだけでなく、健康にも被害をもたらします。すでに国はPRTR法で、合成洗剤に含まれている10種類の合成界面活性剤を有害化学物質に指定しています。また環境省は、子どもの異常行動には化学物質を原因とする可能性があるとして、胎児期から13歳までの10万人を対象に、今年度から調査を開始します。
 小金井市は石けん使用を方針としています。環境行動指針にも「極力石けんを使用し、合成洗剤は必要以上に使用しないように努める」と明記されています。しかし、合成洗剤が公共施設で頻繁に使用されていることが、私たちの石けん調査で明らかになりました。そこで、議会で要望し、2008年には公共施設に「合成洗剤は持ち込まないで」と書かれたポスターが掲示されることになったのです。その後、環境政策課から、ポスター掲示を各公共施設に文書でお願いしたと聞いていました。
 ところが2009年7月、6回目の調査で、27ヶ所の公共施設の中でたった6ヶ所しかポスターが掲示されていないことが判明しました。その後、調査に協力した市民が施設を回り、担当者に説明して、ポスターを貼ってもらう活動を続けています。行政に頼ってはいられません。公共施設の「ポスター」にご注目を!見当たらない施設があればぜひご一報ください。(杉本早苗)