虐待から子どもの命を守る・・・こがねっとレポートno.130から

2018年8月23日 12時48分 | カテゴリー: トピックス, 福祉・子ども・平和

虐待から子どもの命を守る =小金井市の取組は=

◆児童虐待防止の緊急総合対策とは

目黒区の5歳女児の虐待死事件は、あまりに痛ましく言葉を失います。児童相談所と警察がすぐに連携していれば、両親が拒否しても安否確認が出来、幼い命は救えたはずです。

年間でおよそ83人もの子どもの命が虐待で奪われています。政府は、児童相談所の児童福祉司を2022年度までに約2,000人増員し、虐待通告後48時間以内に子どもに会えない場合の強制的立ち入り調査をルール化する、などの緊急対策をまとめました。また今年9月末までに、乳幼児検診を受けていなかったり、保育所などに通っていない子どもの情報を自治体が集約し、所在の確認を進めるとしています。

◆虐待と児童福祉司、数と制度の矛盾

児童福祉司は今後4年間で15.3%増員します。しかし児童虐待対応件数は、この3年間の平均で約18%も増えています。児童福祉司のおよそ40%が3年未満の勤務経験です。子どもを守るための「介入」と、虐待予防や関係性の修復など親への「支援」。この両方を同じ児童福祉司が担うという制度矛盾が、強制的な措置をすべきかどうかの判断を躊躇させる恐れがあると、専門家の指摘があります。この問題からも、若い児童福祉司へのバックアップ体制の強化が必要です。

◆警察との情報共有も大事だが

小金井市は、児童虐待の未然防止と早期発見のため、7月に小金井警察署と協定を結びました。子ども家庭支援センターは、刑事事件の可能性や、保護者が子どもの安全確認に強く抵抗しそうな時は、警察と相互に情報を共有し児童の安全を図ると申し合わせています。小金井では個人情報保護条例に沿って対応するとしていますが、近隣からの虐待通報を躊躇させない様に、市民へも丁寧な説明などが必要です。子どもの命が最優先とはいえ、警察との連携では警察官も児童虐待について学び、人権保護や福祉の専門性を持った対応が必要ではないでしょうか。

医療機関も含め、親を孤立させないデリケートな対応と、子どもの命と人権を最優先に守る姿勢が求められます。(市議会議員 田頭ゆう子