どうなる? 新庁舎・新福祉会館の建設 ~こがねっとレポートno.120・121から~

(こがねっとレポートno.120から)

どうなる? 新庁舎・新福祉会館の建設
~西岡市長の「最大の公約・新庁舎6施設複合化」の行方は~

レポート120―1面 閉鎖された新福祉会館を一刻も早く建設するには、中断されたままの市民検討委員会の再開が必要です。しかし、そのための審議は行われないまま、市長は準備していた予算案を取り下げました。なぜ市長は予算を取り下げたのか。なぜ議会は、審議出来なかったのか。

「6施設複合化プロジェクトチーム」とは

 西岡市長にとっての「最大の公約」が、ジャノメ跡地に建設する「新庁舎6施設(本庁舎・第二庁舎・福祉会館・図書館・前原暫定集会施設・本町暫定庁舎)複合化」です。市長は今年の3月、庁内に「6施設複合化プロジェクトチーム」(※以下、プロジェクトチーム)を編成。8月末までに、その実現に向けた調査・検討を実施します。

 5月24日の臨時議会で市長は、プロジェクトチームの「中間報告」を6月議会で行い、市民検討委員会の設置予算も上程すると説明。それをもって議会は通年予算を可決し、暫定予算は解消されました。つまりプロジェクトチームの「中間報告」と、「市民検討委員会」の再開は議会側も求めてきた事だったのです。

 しかし、6月議会ではその「中間報告」の冒頭で議会から3点の資料要求があり、市長は直ちに休憩を求めて議会は空転。上程する予定だった二つの予算、「複合新庁舎市民検討委員会」委員謝礼と、「新庁舎建設基本計画」改定の支援委託料は取り下げられました。(no.120 2面へ)

 

(こがねっとレポートno.121から)

続・どうなる? 新庁舎、新福祉会館の建設
西岡市長最大の公約の行方
新庁舎は「ゼロベースで見直し」

レポート121-1面~本会議の市長報告~
 10月4日の市議会最終本会議で西岡市長は、「市庁舎建設4施設2機能複合化案」を「ゼロベースで見直す」と報告しました。ジャノメ工場の跡地に市庁舎と、公民館を含む福祉会館を複合化する案は、事実上「撤回」されたことになります。急務である新庁舎、新福祉会館建設問題は、振出しに戻ってしまいました。

市長発言に議会は反発

 西岡市長の発言を受けて市議会では、「公約の撤回か」「なぜ白紙化するのか」「いつ、誰と白紙化を決めたのか」「どこまで戻るのか」など激しい応答に。

 市長の答弁は、「公約は市庁舎問題の解決。複合化はその手法」「議会からの宿題の①財政計画、②竣工までのスケジュール、③これまでの計画との比較衡量、を出せなかった。今後は市民、議会、行政が一体となり庁舎建設を進めたい」「新庁舎は庁舎用地に建て、建設後、第二庁舎は持ち主に返す事が土台」と繰り返しました。

白紙化に至った経緯は

「全員協議会での各会派意見が決断に影響を与えた。議会全体の理解が得られず副市長とも相談し、先週末に決断」と説明。しかし、生活者ネットをはじめ福祉会館との複合化には賛成する会派意見も複数あり、市長の強いリーダーシップが問われた場面でした。(田頭)(no.121 2面へ続く)

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