福祉会館の「建設計画案」を解剖する・・・こがねっとレポートno.115から

 小金井市福祉会館は1968(昭和43)年に竣工し、福祉共同作業所、地域福祉センター、老人福祉センター、公民館等の機能を持つ複合施設です。しかし、施設の老朽化が進み、12月議会で「福祉会館建設計画(案)」が示されました。

 首都直下地震に耐えられるか

 「M7クラスの首都直下地震が発生する確率は30年以内に70%」(東京大学地震研究所地震予知センター長・平田直教授説)と言われています。小金井市では老朽化した公共施設の建て替えや、耐震補強が喫緊の課題です。2010(平成22)年には、福祉会館は「耐震補強等の対策と補修等の改善が必要」との耐震診断を受けています。築50年の市役所本庁舎と並び、最も危険度が高い公共施設なのです。

 耐震補強か、建て替えか 

 福祉会館を耐震補強して使い続けるのか、新たに建て替えるのか、それはいつなのか。この間、議会でも複数の議員が質問を行っています。このまま耐震強度に問題がある施設を使い続けるのは危険だからです。施設の老朽化が激しいために、耐震補強・改修に要する経費は、建て替えとさほど変わりません。更に、現在の土地の建ぺい率と容積率では、現状と同規模の建設は出来ないこと等が明らかになっていました。しかし、財源不足と建て替えの際の移転場所などの確保が困難だとして、明確な方針は定まっていませんでした。
 ようやく昨年6月議会から福祉会館の建て替え用地として本町暫定庁舎敷地が挙がってきていましたが、12月議会では事業内容、施設要件、施設の立地及び規模、スケジュールが示されました。しかし、この計画には数々の問題が含まれています。(田頭)

*この続きは、2面「福祉会館の建設計画案~置き去りになった問題点~」へ。
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