ムサコ駅南口再開発の住民投票条例案は「否決」された

問題だらけの再開発! 計画の見直しを 

問題点① 財政負担
 資料によれば、この計画は総額約384億円かかる。そのうち約15%の60億円は、国・都・市からの補助金が充てられ、市は15億円を支出する計算だ。だが、資材や労務費の高騰が起こっており、実際にいくらかかるのかはわからない。
 一方、新庁舎建設は資材高騰を理由に、「凍結も視野に入れ、影響を最低限に抑える方策を考えていく」と、基本設計を見送っている。
 3市共同の可燃ごみ処理施設は、建設費だけで104億とも191億円ともいわれ、市の負担は最低でも約35億円。交付金は出るが、資材高騰の影響は必至だ。
 財政状況にゆとりがなく、積立も十分にできない中で優先するべきは、再開発か、新庁舎か。

問題点② 説明が不十分
 4月25日に行われた計画原案説明会には、231名が参加した。質問者が残っていたが、時間が過ぎた事を理由に打ち切られた。その後、市議会に陳情が出され、建設環境委員会や全員協議会でも、再度の説明会が求められたが、陳情は不採択、説明は尽くされていない。

計画の見直しを
 都市マスタープランは駅周辺のまちづくりを「市民の意向を踏まえて検討」としているが、この進め方は方針から逸脱している。また、財政見通しも示さなければ、庁舎建設を先送りしてまで再開発に予算を投じることに納得は得られない。現在、計画の見直しと公費支出の賛否を問う住民投票の直接請求が始まっている。(林倫子)

(こがねっとレポートno.113より)

 

直接請求の結果は?

 レポート113以降、暑い夏の1か月をかけて集められた署名は5,786筆にのぼった。うち有効署名5,454筆を添えて、市長に提出された。
 10月6日に臨時議会が開かれ、市長の反対意見付きの住民投票条例案が提案された。14日には、直接請求の代表者4名から意見陳述があり、その後の質疑は1日で終わらず、29日にも開催、深夜1時にまで及んだ。しかし、採決の結果は、11:12で否決されてしまった。

賛成11/ネット2・共産党4・みんなの党2・市民自治1・市民会議1・こがおも1
反対12/自民党5・公明党4・民主党2・改革連合1

 結果として、市議会が民意を問うことを拒んだのだ。多くの議員が「市政への市民参加」を選挙では訴えていたのに。生活者ネットは、あきらめずに市民の声を議会につないでいきたい。(田頭祐子)


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圧迫感のある高層ビルが2つも建ち並ぶ計画の第2地区再開発のイメージ。