戦争加害(慰安婦)について考える

2014年10月17日 11時55分 | カテゴリー: トピックス, 福祉・子ども・平和

 緊急特別展として開催されている『中学生のための「慰安婦」展+(プラス)』を見るために、8月20日、小金井・生活者ネットワークの平和部会のメンバー4人で、新宿区にあるwam(ワム=女たちの戦争と平和資料館)に行ってきました。

 館内には展示スペースの他、資料閲覧スペース、ビデオブース、オープンスペースなどがあり、コンパクトながら落ち着ける居心地の良い場所でした。

 展示は、「慰安婦」制度の基本のキから、教科書から慰安婦記述が削除された政治的背景、NHK番組改変事件(2001年放映の、女性国際戦犯法廷を取り上げた番組で、慰安婦の存在などをなるべく消すようにと安倍晋三議員らが圧力をかけたりした。)にみられるような、メディアへの政治介入についてなど、様々な角度から慰安婦問題を捉え、パネルや写真でわかりやすく紹介しています。中でも、被害にあった元慰安婦一人一人、加害兵士一人一人が実名と顔写真を提供し勇気を振り絞って語った証言は生々しく痛ましく、ゆるがせない加害の事実を突き付けています。授業では教えられることのない慰安婦問題を若者たちにも伝えようと企画された意義深いこの特別展を、多くの人に見ていただきたいと心から思いました。(特別展は11月30日まで開催)

展示に見入る小金井ネット平和部会のメンバー

 8月5日に朝日新聞が自社報道検証記事の中で、故吉田氏の「慰安婦を強制連行したという証言」が虚偽であったことを認め記事を撤回し、「慰安婦」と「女子挺身隊」を混同した誤用も認めました。同時に、公文書は見つからないものの軍による強制連行の証拠のある地域があることや証言記事に意図的な事実のねじ曲げがなかったことも並記しています。しかし、産経新聞などの一部メディアは異常なまでのバッシングを繰り返し、加害の事実もなかったかのような暴論まで出てきています。こうした報道に惑わされず、真実を知る努力をすることが大切だと思います。その意味でも、ぜひwamを訪ねていただきたいと思います。

生活者ネットの田頭ゆう子議員も平和部会のメンバー。一緒に訪れました。

 被害にあった方々が僅かでも生きておられる今こそ、政府はこの問題と真正面から向き合い検証していくべきではないでしょうか。そうした努力こそが平和へつながる道だと考えます。(平和部会・中嶋直子)

 

 


■wam(ワム) 
≪女たちの戦争と平和資料館≫

2005年にオープンした、市民が運営する資料館。
戦時性暴力の被害と加害を記録し、学び、語り合い行動を起こしていく記憶と活動の拠点です。

 開館時間 水~日 13:00~1800
 入館料  18歳以上500円
 ℡. 03-3202-4633