水辺の復活を願って

レポート「こがねい」No.96・雑記帳 から

 「浴恩館公園美化サポーター」のボランティア活動を始めて1年が過ぎました。メンバーは40名ほどに増え、みどり学童の子ども達も手伝ってくれています。月2回、落ち葉掃き、池のヘドロ除去などの作業を続けた結果、不法投棄も減り、公園は居心地の良い場所になってきました。
 この活動を始めたきっかけは、1昨年の秋に取り組んだ署名活動です。公園内には20年以上前に造られた水路と池があり、かつてはザリガニや小魚が生息し、子ども達の格好の遊び場となっていました。ところが装置が老朽化し、水の流れが悪くなり、ゴミが散乱するようになったのです。
 水路の整備には費用がかかるため、市は埋め立てる計画を持っていました。長年地域の人々に親しまれてきた水路が無くなるのはとても残念なことです。貴重な水辺の環境を何とか復活させたいと思い、1500を超える署名を集め市に陳情しました。陳情は議会で採択され埋め立てをストップすることができました。今、行政と市民が力を合わせれば、地域の方々が望む公園づくりができるということを実感しています。一日も早く水の流れることを願い、活動を続けていきたいと思っています。(中嶋直子)