防災計画には女性・子ども・障がい者・高齢者の視点を

田頭ゆう子議員の一般質問より

 阪神淡路大震災の犠牲者は、女性の方が千人も多かった事をご存知でしょうか。老朽化した木造住宅に住む高齢女性が最も多く犠牲となりました。また、被災後は女性や子どもへの性虐待を含むDV被害が多発したことや、未熟児出産が増えたことなどの多くは報道されませんでした。すばやい職場復帰が美談のように語られ、その影で多くの女性は我慢を強いられました。災害問題は女性問題であり、格差問題だったのです。そこで主に以下のような質問をしました。

●防災計画策定には、人権尊重の視点を持つ女性を多く登用せよ
●避難所の設営・運営には、女性リーダーも置かないか
●避難所のバリアフリー対策は
●災害時には女性や子どもへの暴力が増加する事への認識と、相談体制の確立は
●子どもを預かる施設の民間委託が計画されているが、子どもたちの命を守る行政の役割や措置は確立されているのか

 まだ小金井では、基本的な防災マニュアルや避難所の運営マニュアル・方針はできていません。防災関係の会議には今後は女性委員を選び、ニーズに添った防災マニュアルを作成すること、女性の視点を活かすことに、前向きな答弁を得ました。しかし、公立保育園や障害者福祉センターのバリアフリー化、DV・性被害への相談体制など、まだまだ課題の多い防災体制です。この問題には、今後も引き続き取り組んでいきます。

★その他、「給水拠点である浄水所の緊急対応、防災公園での雨水利用の井戸や路地尊の設置」と、「公共施設での石けん使用の徹底」を求めました。